(1)ISOタンクコンテナとは
CIMC社正規販売代理店としての長年の実績


世界トップシェアを誇るCIMC社の日本販売代理店および、旧UBHI社の日本総代理店として通算25年に渡る販売実績と、多くの物流を担うNYKグループの一員として、提案からアフターフォローまで満足と安心を提供しています。
ISO規格に則り設計、製造され、国内外を問わず安全に繰り返し利用できる複合一貫輸送の出来る液体輸送容器です。
ISOタンクコンテナが運べるもの
ISOタンクコンテナで運べるものは、石油化成品、ガス類、食品原料、飲料水等です。
ISOタンクコンテナ導入のメリット
- 世界共通のISO規格のため、安全性も高く世界各国へ輸送が可能です。
- 海上、道路、鉄道輸送の複合一貫輸送に対応でき、一時保管設備としても利用可能です。
- 一度に大量の輸送が可能です。20ftドライコンテナと積載量を比較した場合20ftドライコンテナの16KL(ドラム缶2段積みで80本)、ISOタンクコンテナは最大26KL積載可能です。
- パレット等の廃棄物が発生しない、環境に優しい輸送容器です。
- 積替え無しでDoor to Door輸送が可能で、積替え時の漏洩リスク、労働時間、コストの軽減が可能です。
- トラクタヘッドとシャーシが切り離せるので、トラクタヘッドの有効活用が可能です。
- ISOタンクコンテナとシャーシの載せ替えが出来るので、シャーシの有効活用が可能です。
- 船舶、鉄道、道路輸送が可能なため様々な輸送形態が構築出来る事で、ドライバーの負担減が見込めます。
ISOタンクコンテナの運用上のルール
- フォークリフトでの運用は厳禁です。
- 2.5年毎の中間検査、5年毎の定期検査の受検が必要です。
- 充填率は80%~95%(IMDG規定)
→規定の充填率を超えた場合、揺れや熱膨張による漏洩の恐れがあります。
→充填率が80%以下となる場合は防波板が必要です。防波板が無く充填率が80%以下の場合、輸送時の揺れが激しくなる恐れがあります。 - 積載する液体物質のMSDSにより、タンクコンテナ仕様の制限があります。
(IMDG規程/ポータブル要件:T11など)
- Tコードについて
Tコード(※ポータブルタンク要件)とは、積載する物質のMSDSと国際番号(UN No.)よりIMDG規定に則り選定されます。
選定されたTコードからタンクコンテナ仕様に関わる最低試験圧・缶体板厚・安全弁・底部開口部の規定が決まります。
Tコードは、T1~T75で区別します。
※ポータブルタンク:危険物の輸送を目的とした複合輸送用タンク
Tコードの内容を以下に参考表記します。
なお内容は総務省消防庁HP内の法令より抜粋した内容となります。
詳細は以下URL( 5ページ目 4.2.5.2 ポータブルタンク指示事項 )より確認できます。
URL: https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/h16-35-3.pdf - T1-T22 :IMDGコードのクラス3から9の液体及び固体物質に適用される。
Tコード | 最低試験圧(bar) | 缶体板厚(mm-基準鋼) | 安全弁規定 | 底部開口部規定 |
---|---|---|---|---|
T1 | 1.5 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.2 参照 |
T2 | 1.5 | 6.7.2.4.2S 参照 | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T3 | 2.65 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.2 参照 |
T4 | 2.65 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T5 | 2.65 | 6.7.2.4.2 参照 | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
T6 | 4 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.2 参照 |
T7 | 4 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T8 | 4 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 不可 |
T9 | 4 | 6 mm | 標準 | 不可 |
T10 | 4 | 6 mm | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
T11 | 6 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T12 | 6 | 6.7.2.4.2 参照 | 6.7.2.8.3 参照 | 6.7.2.6.3 参照 |
T13 | 6 | 6mm | 標準 | 不可 |
T14 | 6 | 6mm | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
T15 | 10 | 6.7.2.4.2 参照 | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T16 | 10 | 6.7.2.4.2 参照 | 6.7.2.8.3 参照 | 6.7.2.6.3 参照 |
T17 | 10 | 6mm | 標準 | 6.7.2.6.3 参照 |
T18 | 10 | 6mm | 6.7.2.8.3 参照 | 6.7.2.6.3 参照 |
T19 | 10 | 6mm | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
T20 | 10 | 8mm | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
T21 | 10 | 10mm | 標準 | 不可 |
T22 | 10 | 10mm | 6.7.2.8.3 参照 | 不可 |
6.7.2.4.2 直径1.8m 以下の胴体の円筒部分の標準鋼で5 ㎜以上、又は実際に用いられる金属で同等の厚さ。
直径1.8m を超える胴体は、標準鋼で6 ㎜以上、又は実際に用いられる金属で同等の厚さ。
容器等級Ⅱ又はⅢの粉体又は粒体の固形物質の最小板厚は、標準鋼で5 ㎜以上、又は実際に用いられる
金属で同等の厚さ。
標準 バネ式圧力安全弁の設置が必要。
6.7.2.8.3 バネ式圧力安全弁とともにバネ式圧力安全弁の前に破裂板と圧力計の設置が必要。
6.7.2.6.2 独立した2個の閉鎖装置を備え、排出管の端部の液密閉装置としてフランジボルト止めまたはねじ蓋を
設けること。
6.7.2.6.3 独立した3個の閉鎖装置を備え、排出管の端部の液密閉装置としてフランジボルト止めまたはねじ蓋を
設けること。閉鎖装置中、自己閉鎖型の内部止め弁(フート弁)の設置が必要。
T23 :IMDGコードのクラス4.1・5.2の自己反応性物質、有機過酸化物の輸送に適用。
T50 :LPG等のGASコンテナに適用
T75 :LNG等のGASコンテナに適用
最大重量=積載物重量+コンテナ自重
コンテナ | シャーシ | 最大重量 |
---|---|---|
20ftタンクコンテナ | 2軸 | 20,320kg |
3軸 | 24,000kg | |
40ftタンクコンテナ | 2軸 | 24,000kg |
3軸 | 30,480kg |
※上記最大重量は製作されたISOタンクコンテナに標記された最大積載重量とは異なりますのでご注意下さい。
ISOタンクコンテナご利用上の注意点
- ISOタンクコンテナ積載可能なシャーシに限ります。
- ステンレスを腐食させる積載品は別途対応が必要です。
- 積載物温度は設計温度内(‐40℃~160℃※)の積載物に限ります。
※一般仕様のISOタンクコンテナの場合
- 積載物の比重により充填率(80~95%)は変化します。
- <積載量の比重によるISOタンクコンテナの容量計算方法>
- 積載容量の充填率は最大95%
- 積載容量=積載量 ÷ 比重
(例)積載重量よりISOタンクコンテナ容量を選択する場合
~水(比重:1g/cm3)10tの場合~
① 積載容量(積載量 ÷ 比重)を算出 10t÷1g/cm3=10KL
② 積載容量÷最大充填率95%を算出 10KL÷95%=10.526...KL
③ ②で算出した容量より大きいタンクを選択 11KLタンクを選択
主なタンク容量は以下の通り:
容量 | 11KL | 12.5KL | 13KL | 14KL | 17.5KL | 21KL | 24KL | 26KL |
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