「ULTY(アルティ)」第45回佐々木賞を紙パルプ技術協会より受賞
2017年10月6日
当社が開発したボイラ燃焼制御最適化システム「ULTY-V」が、第45回(平成29年度)佐々木賞を受賞しました。紙パルプ技術協会が1972年に設けた同賞は、技術開発・研究開発により顕著な成果を収め、紙パルプ業界に貢献した個人または企業を表彰するものです。
「ULTY-V」はボイラ制御システムに接続することにより燃焼制御の最適化を図り、安定したプラント運転を実現して燃料消費を削減するシステムです。王子グループの製紙会社、王子マテリア株式会社殿では石炭、循環流動層、石油コークスの7台に同システムを導入、その燃料削減(最大1.67%)による省エネ効果が同社に高く評価され、このたびの受賞に至りました。2017年10月5日、大宮ソニックシティで開催された第60回紙パルプ技術協会年次大会では、当社社長の土屋恵嗣が表彰式に出席し、当社プラント計装グループ長の岡村雄治が受賞講演を行いました。
2005年11月に発表した「ULTY-V」はボイラ形式、運転方式を問わず多様なプラントに導入が可能、また、石炭・石油コークス・重油・副生ガス・バイオマスなど様々な燃料に対応できます。2017年9月現在、火力発電所や製鉄所、化学・製紙メーカーを中心に国内では約60台の販売実績があり、中国でも2台の受注が内定しています。先般、その更なる性能の向上と幅広い技術サービスの提供を目指して、出光興産株式会社殿、及び日本郵船株式会社の3社共同で、AI(人工知能)とIoT機能を搭載した「ULTY-V plus」を開発し、本年10月より国内外で本格的な販売活動を開始します。
当社は今後も、国内外のボイラを対象とした省エネルギー技術の普及と新技術の開発に努め、二酸化炭素(CO2)排出削減による地球温暖化防止と持続可能な社会の実現に貢献していきます。
<ULTY外観>
幅:700mm
奥行:700mm
高さ:1610mm
重量:280kg
佐々木賞授賞式の模様
土屋恵嗣代表取締役社長(受賞者挨拶)
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