いつかは海外で自分の実力を試してみたい。その願いがかなったのは入社3年目の時。海運のマーケットがあるイギリスに支店をつくる。その立ち上げメンバーの1人として、イギリスへ進出する足がかりに、まずはスウェーデンへ。一緒に赴任した上司と2人で半年間、欧州の商習慣を学びました。学生時代に留学経験はあったものの、欧州の地を踏むのは初めて。不慣れなことばかりで、最初は戸惑ってばかりでした。たとえば、日本でなら通用する(?)いわゆる「会社の看板」は、欧州では一切通用しません。「会社」対「会社」ではなく、「人」対「人」。一人の"Bunker Trader"として、どれだけ現場をスムーズに仕切れるか。常に自分の実力をつきつけられるシビアな環境で、相当鍛えられたと思います。




スウェーデンで半年間の勤務を終えた後は、ロンドン支店の立ち上げに奔走する日々が待っていました。すべてが、前例のない仕事。でも、不思議とプレッシャーは感じませんでした。前例がない、前任がいない、ということは、誰とも比較されないということ。それなら、思い切りやろう。仕入れ先、取引先とのパイプをつくるために、毎週のように出張を入れました。パナマ、マイアミ、コスタリカ、チリ、エクアドル…。出張でいった国の数をあげたら、きりがありません。帰国する頃には、当初ゼロだった取引先が数十社になっていました。今、私がめざしているのは一人の"Bunker Trader"としてクライアントから必要とされる人間になること。「人」対「人」のビジネススタイルを、ここ日本でも貫いていきたいと思っています。